鳥取・氷ノ山で少年2人が遭難、スマホの電波を頼りに2時間半後に救出というニュースがありました。16時50分ごろに6合目付近で、道に迷い消防に通報したとのことです。
まずは、無事に救出されて良かったです。
ここからも、学ぶ事があります。どのような事なのか、紹介する。
よくある道迷いだからこそ学ぶべきことがある
よくある道迷いです。しかし、私たちも気を付けるべきポイントが隠れています。意外と初心者が見落としがちなミス。そう、16時50分に6合目では、遅すぎるのです。おそらく山頂に着いたのは、15時~16時の間でしょう。
初心者の方は特にその時間には、下山しているか宿泊地についていなければなりません。
他人事ではありません。暗くなる前までに下山すれば大丈夫。こう思って登山計画を立てておられる登山初心者の方、気を付けてください。あなたが登るのは平地ではなく山だということを忘れていませんか?
そこでわたしが伝えたいのは、
「すべての登山者は16時までに下山せよ!」です。
16時を過ぎても、下山もしくは山小屋等の宿泊地に到着していないと、山岳遭難のリスクがかなり高くなります。また、遭難した後の生存率にも影響がでるといわれています。
すべての登山者は16時までに下山せよ!
たったこれだけです。死守しましょう。
なぜ遭難リスクが高まるの?理由は2つ
16時までに下山ないし宿泊地への到着できないとなぜ遭難リスクが高くなるのか。
その理由は、主に2つあります。
1.山は日が沈むのが想像よりも早い
山は、日が落ちるのが非常に早いです。また、日が落ち始めるとすぐに真っ暗になります。
木々に覆われていたり、周りが山で囲まれている事が理由です。特に初心者が良く登る低山では、この傾向が顕著です。
日が暮れた登山道がどれほど歩きにくいのか、想像できますか?
一度、超早朝ハイキングで体験してみてください(笑)
2.アクシデントに対処する余力がなくなる
アクシデントで足止めを食らうことはしょっちゅうあります。
小さなアクシデントならいいですが、重度の捻挫や骨折等しようものなら、想定の何倍も下山に時間がかかるでしょう。
また、救助もすぐに駆け付けてくれるとは限りません。日が沈むと発見されにくくなります。捜索が打ち切られたり捜索範囲や規模が制限されたりするかもしれません。
事実、暗くなるからと急いで下山していたところ、そのまま間違った脇道に入ってしまい遭難。そのまま暗くなるという遭難事故が多いそうです。
16時までに下山する事でこれらのリスクを避ける、または軽減する事ができます。わたしは、未だそういう事態を経験した事がありません。それも、16時までに下山を心がけているからです。
まとめ
「すべての登山者よ、16時までに下山せよ!」
意外と盲点だったのではないでしょうか。16時までに下山する事で、日が暮れて行動できなくなるリスクや余裕がなくなった事で遭難やケガのリスクを軽減する事ができます。ぜひ、16時までに下山を念頭において、山歩きを楽しんでください。
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