山登り初心者の方で、意外と盲点になるのが下山時間です。暗くなるまでに降りればいいだろうと考えている方も多いと思います。
確かに、街などの生活圏では、その考えは確かに通用します。しかし、あなたが登っているのは山だということを忘れてはいけません。
では、下山時間はどう決めればよいのか?
16時までに下山もしくは山小屋等の宿泊地に到着してください!
日没の2時間前には、登山口や宿泊地に着いていましょう。16時までに下山しないと山岳遭難のリスクだ高くなります。
16時までに下山しないと遭難リスクが高くなるのか理由は2つ
山は日が沈むのが想定しているよりも早いため
特に、初心者がよくのぼる低山は木々に覆われていたり、
周りが山で囲まれているので想定より日がとても速く沈みます。
突然のアクシデントに対処する余力がなくなるため
アクシデントで足止めを食らうことはしょっちゅうあります。小さなアクシデントなら
いいですが、重度の捻挫や骨折等しようものなら、想定の何倍も下山に時間がかかるでしょう。
また、救助もすぐに駆け付けてくれるとは限りません。日が沈むと発見されにくくなります。
事実、暗くなるからと急いで下山していたところ、そのまま間違った脇道に入ってしまい遭難。そのまま暗くなるという
遭難事故が多いそうです。
「16時までに下山」のためにすべきたった3つのこと
わたしも実際これだけしかやっていません。
もちろん登山計画をあらかじめ立てているという前提の元ですが。
早朝から登り始める
単純に活動時間を伸ばす事ができます。
メリットとして、他の登山者も少ないので、山を独り占めできます。雪山なら霧氷や足跡の無い白銀の世界を楽しめる!下山後にゆっくり温泉につかれるメリットも。
緊急用の装備を整える
ヘッドライト、アルミシート(エマージェンシーシート)、非常食、火(マッチ、バーナー等)これだけは、準備しておいてください。万が一遭難しても一晩を乗り越える事ができます。
緊急事態に備えた装備があると、気持ちに余裕ができるので遭難リスクを下げる事ができます。
GPSアプリを活用してタイムマネジメントする。
GPSを活用して、現在地と時間の把握をしておこう。
16時までの下山が厳しいとなったら、潔く撤退しましょう。山は、どこにも逃げません。そのためには、山頂に何時までに付けなかったら撤退等のルールを決めておくのが良いでしょう。わたしも、あらかじめルールを決めてから山に登るようにしています。
おすすめは、ヤマレコのスマホ版アプリのGPS機能です。
あらかじめ地図をダウンロードしておく必要がありますが、携帯電波がなくても使用できます。しかも、かなり正確で、ルートから外れると、アラートがなる仕様になっています。登山記録としても優秀なので、是非一度使ってみてください。
まとめ
16時に下山するという余裕を持った計画を立てる事で、山岳遭難のリスクを下げる事ができます。
山は想定しているよりも、日が沈むのが早いです。また、アクシデントに対処する余力があると、冷静な判断ができるようになります。
「早朝に出発」「十分な装備」「GPSを活用してのタイムマネジメント」の三種の神器で、安全で余裕のある山登りにしてください。
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