山登りをする人ならば、mont-bell JETBOILというシングルバーナをご存知の人も多いだろう。見た目のカッコよさや最先端のイメージ、エネルギー効率などの性能の良さが相まって、使用しているプロ登山家も多い。したがって、多くのインターネットサイトで初心者に勧められている。
しかし、本当に初心者におすすめなのか?
初心者には、PRIMUSの153ウルトラバーナを強くすすめる
実際にmont-bell JETBOILからPRIMUS 153ウルトラバーナに乗り換えた経験から、153ウルトラバーナをすすめる理由を解説していく。
どんな人におすすめなのか?
初心者におすすめとは、言っているものの具体性にかけるので補足する。以下のような人には、153ウルトラバーナが使い勝手が良い。
- 登山スタイルが定まっていない方
- 登山めしやキャンプめしなど、野外での料理を想定している方
- コストパフォーマンス重視の方
初心者にPRIMUS 153ウルトラバーナを強くすすめる理由
PRIMUS 153ウルトラバーナをおすすめする理由は、高火力・軽量コンパクトによる汎用性の高さである。とにかく火力が強く、五徳の部分の金属が赤く発色するほどである。実際、寒冷地(厳冬期の氷ノ山や武奈ヶ岳)や高山帯(富士山山頂)で使用した事があるが、高火力が安定していた。
お湯を沸かす速さだけを比べるのならば、JETBOILが優れている。しかし、お湯を沸かすまでの準備が簡単である点やどんなクッカー(鍋やフライパンなどの調理器具)でも使用可能な点、厳しい環境での火力が安定している点で、PRIMUS 153ウルトラバーナに軍配が上がる。
また、JETBOILにも、五徳はついているので、付属のクッカー以外も一応は使用可能である。しかし、一般的なクッカーを使用しても十分な火力は得られない。十分な火力を得るためには、専用のクッカーを使用しなければならない。したがって、登山めしやキャンプめしなどの野外での料理に不向きである。
山登りをする上で、誰しもが、どこかのタイミングで登山めしに挑戦したくなる。その時に、PRIMUS 153ウルトラバーナであれば、対応可能だがmont-bell JETBOILだと少し不便な部分が出てくる。私自身も、登山めしがしたいと思うタイミングで乗り換えた。後で後悔しないためには、汎用性を取るのが最良の洗濯である。
以上がPRIMUS 153ウルトラバーナをおすすめする理由である。
それぞれのスペックを比較
PRIMUS 153ウルトラバーナ
出力:4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時)
ガス消費量:245g/h
サイズ:Φ13×H14.5cm(クッカー収納時)
本体重量:116g (クッカー込みで約400g)
ゴトク径:大148mm/小90mm
本体サイズ:7.5×8.8×3.0cm
価格:\13,860 (楽天市場2021.3.30時点)
※PRIMUSスターターボックスセットの情報
※画像のリンクから購入可能
まとめ
mont-bell JETBOILも非常に高性能で魅力的なバーナではあるが、PRIMUSの153ウルトラバーナをおすすめする。軽量コンパクトかつ高火力で、平地から高山帯、-10℃を下回る雪山でも火力が安定している。したがって、登山めしなどの野外料理を視野に入れているならこれ一択であり、その広い汎用性から様々な登山に挑戦したい初心者にもまたおすすめできる。
JETBOILに手を出すのは、登山スタイルが定まってからで遅くない。
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